晴れた日に洗濯物を外に干すと早く乾くし、日光に当たってるのでとても気持ちがいいですね。
でも、風が強い日に外の物干し台に洗濯物を干してると、気が付かないうちに倒れていて、せっかく洗濯した衣類などが地面に着いて汚れてしまい洗濯しなおしなんてことも…
この前なんか、いい天気だったので布団を干していたのですが、油断したすきに強風で見事に物干し台ごと転倒してしまいました。「倒れるのはもうイヤだ!安心して洗濯物を干したい」と思い、これをきっかけに物干し台が倒れないように工夫をしてみたことをご紹介します!
物干し台が倒れてしまう原因
私は田舎暮らしで洗濯物を干す物干し台は、一日中陽当りのいい南向きの屋外に置いてあります。この物干しのコンクリート台は地面に直接設置してあるんです。
直接、地面にコンクリート台を置いていると、気づかないうちにコンクリート台の下をモグラが掘ったり、蟻の巣になっていて空間ができて土が絞まってない状態になり、物干し台が安定しなくなって倒れやすくなってしまいます。
なので、風が強く吹いた時には、転倒して大変なことになることもしばしばです。
今まで地面を掘って、物干しのコンクリート台をある程度埋めて倒れないように対策をしたこともありますが、モグラや蟻のせいで同じことに…
DIYで物干し台が倒れないようにする
通販とかホームセンターなんかでは、物干し台が倒れないようにするための追加の重りや、専用のベースが売っていますが、ウチの場合、土が悪く地盤を改善しないと無理かなって思い、コンクリート台の下に基礎を作ることにしました。
準備するもの
今回、物干し台を固定するために用意した材料や工具・道具です。
材料
- VU150エスロンパイプ
- VP20エスロンパイプ
- メッキパイプ19.1×1.2×1000
- 砂
- セメント
- 面木20
- 真砂土
工具・道具
- 塩ビカッター
- 大ハンマー
- メジャー
- コテ
- チスタガネ
- 石頭ハンマー
- ディスクグラインダー
- 水平器
基礎石を作る
物干し台が強風でも耐えられるように、地面より下に根入れの基礎を作ります。
ホームセンターなどに基礎ブロックは売っていますが、今回は費用を安くあげるため家にある材料を利用して作ります。
材料の準備
まず、VU150エスロンパイプ(長さ約600mm)があったので、ディスクグラインダーにダイアモンドカッターを付けて半分(300mm)に切ります。
次に、ディスクグラインダーの刃を切断砥石に交換して、ホームセンターコメリで購入してきたメッキパイプ19.1×1.2×1000を半分(500mm)の長さに切断します。
物干し台左右の根入れ用基礎を作る準備ができました。
モルタルを流し込む
砂とセメント・水を混ぜてモルタルを作り、先ほど用意したエスロンパイプを平らな場所に立ててモルタルを入れます。
支柱を立てる
エスロンパイプにモルタルを入れたら固まらないうちに、先ほど半分に切ったメッキパイプが約200mm出るようにモルタルの中に刺します。
上記の工程で同じものを2個作り、一晩寝かせモルタルを硬化させておきます。
ちなみに、1個の重さは約13kgありました。
基礎石を設置する
今度は、土を掘って基礎石を設置します。
掘削する
モルタルを詰めた基礎石用エスロンパイプを土の中に入れるために、スコップを使って土を掘り下げます。
掘削できたら、地盤を固めるために大ハンマーで叩きます。
基礎石を設置する
次に、エスロンパイプで作った基礎石を設置します。この時水平器を使って、立ち上がっているメッキパイプが垂直になるように設置します。
基礎石の周りを埋戻しする
基礎石を設置したら埋戻しします。今回は掘った土があまり良くなかったので、用意した真砂土で基礎石の周りを大ハンマーで叩きながら土を締め固めていき、エスロンパイプの天端より7cm下まで埋戻します。
基礎ベースを作る
物干しのコンクリート台が直接地面に着かないようにと、物干し台を安定させるために基礎ベースを作ります。
砕石を入れる
基礎石を設置し埋め戻すことができたら、基礎ベースを作るために、エスロンパイプの天端より2cm下がりまで砕石を入れ大ハンマーで叩きながら敷き均します。今回の砕石はRC-40を使いました。
型枠を組む
地盤がしっかりしたら、物干しのコンクリート台の大きさよりも一回り大きい型枠を組みます。
今回は、エスロンパイプの天端より2cm上りで天端を決め型枠に面木を打ちました。
コンクリートを打つ
基礎ベース用の型枠を組むことができたので、砂・砕石・セメント・水を混ぜて生コンクリートを作り、型枠の中に入れます。この時、まめができないように型枠をハンマーで叩き締め固めていきます。
あとは、面木に合わせながら天端をコテでおさえて、コンクリートがある程度固まるまで2,3日養生します。
型枠を外して埋め戻す
基礎ベースのコンクリートがある程度固まったら、型枠を外して周りを埋戻します。
これで、物干し台用の基礎ベースができました。
VP20エスロンパイプを立ち上げる
次に、物干し台のスタンドの穴に入るように立ち上げたメッキパイプは、スタンドにそのまま入れるだけではぐすぐすなので、VP20エスロンパイプを立ち上げてひと回り大きくします。
ちなみに、メッキパイプの外径とVP20エスロンパイプの内径がピッタリなんですよ。それと、VP20エスロンパイプの外径と物干しスタンドの内径がほぼピッタリなんです。
物干しのコンクリート台に穴を開ける
基礎ベースから立ち上げたVP20エスロンパイプを、物干しのコンクリート台に通すために穴を開けます。
物干しのコンクリート台を裏返してみると、水抜き用の小さな穴が2ヶ所開いています。
1ヶ所の穴に石頭ハンマーとチスを使いながら、エスロンパイプが入る大きさまでコンクリートを少しずつ斫っていきます。
VP20エスロンパイプが入る大きさまで斫ることができました。
コンクリート台にエスロンパイプを固定
穴を開けたコンクリート台にVP20エスロンパイプを通し、グラグラ動かないように底面にモルタルを巻き固定します。
コンクリート台から飛び出ないようにエスロンパイプを固定します。
物干しのコンクリート台を据え付ける
コンクリート台に固定したVP20エスロンパイプのモルタルが硬化したら、基礎ベースのメッキパイプにVP20エスロンパイプを通して物干しのコンクリート台を据え付けます。
コンクリート台にスタンドを取り付ける
最後に、据え付けた物干しのコンクリート台にスタンドを刺します。
倒れない物干し台の完成
強風でも倒れない物干し台の完成です。
試しに、物干し竿に体重をかけてゆすってみましたが、物干し台はちょっとやそっとでは動かなくなりました。
おわりに
物干し台が強風でも倒れないように、DIYでベースを設置してみました。これで、台風でも来ない限り物干し台は倒れることは無いと思います。
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